「温泉と信州そばの旅①」
このページでは、車中泊の旅で温泉と地元食材を楽しむ旅の1日目、「温泉と信州そばの旅①」です。
下のスライド写真は、第一の目的地「下呂温泉」の様子を写した写真ギャラリーです。
近くのレンタカー屋で軽自動車を借り車中泊のための旅支度を整え、車中泊旅の第一日目の目的地「下呂」に向けて東京を夕方に出発しました。このまま下呂に到着して車中泊可能な駐車場を探すことに不安がありましたので中央高速道路の駒ケ岳SAで長時間仮眠「車中泊」をしました。高速道路のSAは比較的、治安と衛生的トイレ、食事の他、ガソリンの補充もできる車中泊の基地としては最適と思います。以前、北海道のある場所で車中泊していると、夜が更け、騒がしい若者たちの車が集まってきて怖い思いをしました。すぐに場所を移動して事なきを得ましたが、車中泊の場所選びでは治安の面は念入りに検討しても、検討しすぎることはないでしょうね。
初めての駒ケ岳SAでの車中泊ですので、トラック駐車場から遠く、SA建物近くで照明近くの場所を選びました。車中泊での治安を考えると夜間消灯しない照明の下の場所は外せません。しかし、照明の下は明るさのため睡眠がとりにくいという問題があります。そのため、車窓にゴミ袋で光が入らないようにしました。【詳細は参考文面を参照のこと】下線部分をクリックするとそのページに移動します。車中泊は事前準備が大切です。仕事でも段取り八割といいますので、しっかり車中泊の安全と快適の基本を学び、事前準備を怠ることなくしてから、お楽しみください。
駒ケ岳SAには私と同様に車中泊をする車が数台いました。それがまた、私の車中泊をする不安感を取り除いてくれました。
翌朝は、SAの衛生的なトイレと洗面所で用を足し、中津川インターチェンジで高速を降り、国道257号線と同じく41号線を通り下呂温泉に向かいました。下呂温泉は古くから、有馬温泉、草津温泉と並び「日本三大温泉」の一つに数えられる名湯と言われています。下呂温泉はJR高山線「下呂駅」と、国道41号線の開通で昭和初期は賑わっていましたが、高速道路網から外れ「東海北陸自動車道」と「中央自動車道」に挟まれているものの、各インターチェンジを降りてからの距離があり、東海地方を除けば現在の知名度はそう高くないと言われています。
まず、下呂温泉街について最初に目指したのが、JR高山本線の下呂駅です。下呂温泉旅館協同組合のオフィシャルホールディングスによると、東京からは、東京駅から新幹線で名古屋駅(のぞみ1時間37分、ひかり1時間48分)、そして高山本線を「ワイドビューひだ(1時間27分)」で下呂駅の経路となります。高速を使うと、東名高速道路で小牧まで4時間30分、高速を降りて国道41号線を2時間走って到着となります。少し、時間がかかります。
駅前は平日ということもあり、写真の通り静かな雰囲気です。ただ、外国人観光客がたくさんいました。下呂駅の乗降者数は「岐阜県の統計」によれば、1991年の1593人をピークに2016年は807人となっています。
下呂温泉は日本三大泉と云われています。その由来は徳川家に仕えた儒学者の林羅山(像が駅から下呂大橋《いで湯大橋》を渡ってすぐ)が有名ですが、古くは室町時代の僧侶、万里集九が「下呂(岐阜)」、「有馬(兵庫)」、「草津(群馬)」を三名泉として書き記しています。
JR「下呂」駅に、なにか観光と温泉を楽しむ情報があるのではないかと思い。車を止める場所を探しました。駅前はバスとタクシーの駐車エリヤが定められていることに注意しながら探すといい場所を見つけたので車を底に止めました。写真がその無料駐車場です。ただし、注意事項として、左の写真の右の道路書かれているように、「長時間駐車ご遠慮ください」とのことです。ですから、温泉で体も心も安らぐ「下呂温泉」にきたので、マナーとエチケットを大切にしましょう。写真左の黄色いポールは課金器ではありません。
左の写真は下呂駅隣接する「下呂市総合観光案内所」です。営業時間は午前8時30分より午後5時30分です。年末年始は休業なのでご注意ください。
私の場合も車中泊ではよくあるパターンかもしれませんが、到着が早朝のため閉まっていたため利用できなかったです。しかし、この案内所には温泉街マップ、湯めぐり手形(お得な温泉利用券)などを取り扱っています。
よくある観光地の写真スポットです。JR下呂駅の改札口(下呂駅の改札口は一か所です。)を右に出て、すぐのところにあります。父と息子が温泉に入っている背景です。個人的には女性用と動物などの背景もあればよいのにと思いました。
右の写真は、JR下呂駅前の改札口を出た正面にある観光用のモニュメントです。「白鷺が見つけた下呂の温泉」の紹介をしています。左下の写真の石には由来が記されています。石には「むかし むかし 大地が激しくゆれて ピタッと湯がとまり 村の人はそれは がっかりしたそうや いくんちか たって 一羽の白鷺がくる日もくる日も 同じ川原に 舞い降りたそうや ふしぎに思った村人が 近づいていったら 白鷺は空高く 飛んで行った そのあとにあついあつい湯が 湧いておったそうや 白鷺は薬師様やったと それから千年 下呂の温泉は 今もこんこんと出よる」と。
右下の写真は、竜の口からはこんこんと下呂の温泉が湧いていて、手で触れて温泉を感じることができます。
下呂温泉を楽しむため、「クアガーデン露天風呂」の無料駐車場に車を駐車しました。この飛騨川の河川敷にある駐車場は車中泊も可能で、私が訪れたときもキャンピングカーが駐車していました。ただ、この場所は少し入り込んだところにあり、初めての利用の際には「参考文献」(下線部分をクリックすると、そのページに移動します。)で事前に調べてから行く方が良いでしょう。カーナビでは、私も体験しましたが、良く分からない所で「目的地に到着しました。案内を終了します。」と言われ、立ち往生するかもしれません。道幅も狭く、後続の車などがあれば焦って事故などをするかもしれません。お気を付けください。
飛騨川河川敷(クアガーデン露天風呂無料駐車場)の眺望も素晴らしいです。まず、下流に目を向けるとアユの友釣りをしている方々の姿が目に入ります。また上流に目を向けるとJR高山本線の高架があり、左上の写真のようにキハ25系気動車の走る姿を見ることができます。写真には撮れませんでしたが、特急ワイドビューひだ(キハ85系気動車)の走る姿を見ることもできます。また、右下の「しらさぎ緑地案内図」には左下の写真の灯篭の由来などが記され、河川敷散策をより深く楽しめます。
この地の温泉にはある伝説が残っています。
昔、一羽のシラサギが傷をいやそうと飛騨川の川原に舞い降り、湯の在りかを告げたと・・・
下呂温泉に伝わるこの伝説の源泉地に位置するクアガーデン露天風呂。お湯は無色透明で肌触りがよく、美容と健康に最適。飛騨川の美しい自然とともに温泉情緒に浸ることができます。
無料駐車場からクアガーデン露天風呂には直接入れる入口があります。左の写真がその入り口です。
クアガーデン露天風呂は総合的な健康づくりを目的とした多目的露天温泉保養館です。中には「打たせの湯」「3温の湯」「箱蒸し」「泡沫浴」で楽しめ、防空壕のような湯船もあります。「箱蒸し」は自分が蒸籠(セイロ)の中のシュウマイか肉まんになったような気がしました。これは実際に利用してみないと、言葉だけでは分からないでしょうね。
お風呂の写真はもちろんルール上撮れませんのでご紹介できませんが、パンフレットの写真を参考にご覧ください。露天風呂に浸かると、ほのかに木々の香りが香る風情のある温泉をいただきました。下呂温泉の泉質はPH 8.9のアルカリ性単純泉で、角質が落ちやすく「美人の湯」とも称されています。湯上りがすべすべの肌になると評判があります。私自身も足が裏がすべすべになりました。
右上の写真は、織田信長が、天正6年(1578年)、この地の春に湯治に訪れたという記念写真パネルです。
この地の温泉にはある伝説が残っています。
昔、一羽のシラサギが傷をいやそうと飛騨川の川原に舞い降り、湯の在りかを告げたと・・・
下呂温泉に伝わるこの伝説の源泉地に位置するクアガーデン露天風呂。お湯は無色透明で肌触りがよく、美容と健康に最適。飛騨川の美しい自然とともに温泉情緒に浸ることができます。
一回目の入浴後、4階の休憩所に向かいました。写真には「4階 お食事処」と表記されていますが、この奥に休憩所があり、そこで車中泊のための睡眠不足を補うために仮眠を取りました。
ちなみに、食事処のレストランは4階にはなく、少し離れた外部階段を下った1階にあります。
メニューには様々な種類がありますが、私が訪れた期間は休止中だとのこと、別館の喫茶店・レストランに案内されました。
左上のメニュー
右上のメニュー
「飛騨牛の味」
などです。
やはり、湯上りには牛乳ですね。「飛騨牛乳」を受付で150円払って購入しました。生乳100%の味は牛乳が濃いような感じがしました。また昔ながらのビンに入った牛乳というのがまたうれしいですね。牛乳を飲んでこの後、昼食までの時間、休憩所で大の字になって仮眠を取りました。疲れていたのか少しいびきをかいていたようです。
左の写真は、クアガーデン内の湯上り休憩所です。温泉旅館にありがちなマッサージ機もあり、入浴で疲れた体を休めるにふさわしい場所です。
岐阜のこの地域の名物、自家製「鶏ちゃん(けいちゃん)」の定食を注文しました。店員さん方からは、少しお時間をいただきますと断られましたが、この地域の名物なので待つ時間も楽しませていただきました。値段は1000円(税抜き)でした。メインの鶏ちゃんは醤油ベースで隠し味は味噌だそうです。店員さんが席まで届けてくださった「鶏ちゃん」は上の写真のように具材は生の状態で届きます。この料理は客席で完成するものなのです。店員さんから美味しくする注意として、肉を混ぜて良く焼くようにとのことでした。このように客席で、客が主体的に参加して完成する料理も面白いですね。完成した「鶏ちゃん」の味付けはすき焼き風味です。入っている鶏肉は程よく甘みと醤油が程よく混ざり合っていて、入っている野菜のキャベツは鶏肉からでる油のうまみで、口の中で混ざり合って大変美味でした。そしてご飯とみそ汁、お漬物と煮物の小鉢がついていておなか蚊も満腹して大満足でした。
この下呂温泉地域では、この「鶏ちゃん」に力を入れていて、各店でそれぞれ、独特な味付けと料理で訪れる温泉旅行客を楽しませてくれます。上の写真の「鶏ちゃん」はお醤油ベースに、隠し味に「味噌」を入れているそうです。工夫して編み出した隠し味を、お聞きしますと店の方は気軽に教えてくださいました。下呂温泉地域の人々の心の広さを感じて心がほっこりしました。ただし、注意として、カード類は使用できないので、現金を用意してお楽しみください。
やはり慣れない車中泊の影響か、下呂温泉に浸かったことによる疲れなのか、少し運転に不安があったので、道の駅「飛騨街道 なぎさ」で休憩することにしました。
この道の駅は、縄文時代の竪穴式住居ををイメージした建物で面白いですね。お勧めの「リンゴジュース」と「縄文うどん」があるそうですが、出店でお得な「飛騨牛」と「団子」のセットを食しました。
出店のおじさんは面白い人で、このセットのお得なことと、注文してから肉を焼くことで商品の受け渡しには時間がかかりますが、飛騨牛のうまみがよく出ること、そしてみんなが満足していることを、肉を焼く間中、説明してくれました。
国道41号線から同じく158号線を通り松本市に抜けました。途中、有料の「安房トンネル」は使わずに平湯峠を通りましたが、これがなかなかのワインディングロードで、久しぶりの車の運転でしたのでハンドルを握る手が少し汗ばむくらいに緊張しました。
JR大糸線「信州大町駅」に到着したのは、日が暮れた夕方でした。そこから【参考文献】(下線部分をクリックするとそのページに移動します。)で紹介されていた「大町市営無料駐車場(冬季閉鎖)」は、そこから少し時間がかかります。また、街灯もない上り道ですので、ご注意ください。黒部ダムに向かう関電トロリーバスに乗車する「扇沢駅」に近い駐車所は公共の有料駐車場と少し遠く未舗装の無料大町市営駐車場があります。